北米ではシェルターから犬を引き取る事が多いため、何の犬種か分からないことがよくあります。
そこで、ここ数年であっという間に人気になったのが犬のDNA検査。
実はうちも雑種犬で、そのDNA検査を1年ほど前にやりました。
DNA検査をした事で、いろんな謎が分かったり、自分の犬が世界でいかにオンリーワンなのかを知れたり、ますます愛犬の存在が大事に思えました。
この経験は、本当になかなか味わえない気持ちなので、ぜひ日本の多くの飼い主さんにも体験して欲しい!
そこで今回は、2つの犬のDNA検査サービスの比較や検査方法をまとめてみました。
なぜ犬のDNA検査をやってみたのか
うちのコは、カナダのBC州の田舎にある牧場で生まれたコをもらってきました。
牧場主さんいわく「ミディアムプードルとシュナウザーのコだから毛が抜けないよ!」と言っていたのに
いやー、めちゃめちゃ抜ける.....。
性格は陽気で人懐っこく、いかにも男の子のプードルっぽいんですが、毛の質はゴワゴワ。(頭部と胸だけくるくる)
他の兄弟犬は、まだら模様のくるくる毛のコ達と、うちのコと同じ白黒でくるくるだったりゴワゴワだったりと様々。
抜けるのはもうしょうがないとしても、じゃ、いったい何の犬種なのか?!
と気になってしょうがないので、ここ数年で北米で人気になっている犬のDNA検査を試してみました。
これが驚きの結果に!
結果は以下で紹介しますが、雑種犬である自分の犬の犬種が分かることには、思いの外いろんなメリットがありました。
犬のDNA検査のメリット
自分の犬のDNA検査をすることのメリットは実はたくさんありましたが、主には下の3つ。
- 性格が理解しやすくなる
- かかりやすい病気がわかる
- 成長した時の大きさが予測できる
そのコの犬種が分かると、性格や行動が理解しやすくなります。
犬は個体によってももちろん違うけれども、犬種によって性格がずいぶん違います。
うちのコは、ミディアムプードルらしい陽気で優しい性格ですが、独立心が強く1人で行動することが多いです。
これが何の犬種によるものかなぁと思っていました。
おそらく、うちのコがわずかにもっている、牧羊犬の犬種の特性ではないかなーと思っています。
検査では、狼やコヨーテなどの野生動物の遺伝子度合いから野生度や、食べ物に対する行動なども知ることができます。
これも、その犬の性格や行動を理解し、しつけにも役立ちます。
また、犬種による遺伝的にかかりやすい病気やアレルギーなどが分かるので、食べさせるものや運動など、気をつけることが分かりやすくなります。
うちのコも、犬種が分かり、それまで食べさせていなかったものが、大丈夫と分かって安心しました。
検査サービスの料金(費用)と内容の比較
日本にはまだ犬のDNA検査サービスを行う企業がないので、利用するには海外の検査サービスを利用します。
私が検討したのが、「Embark」と「Wisdome Panel」の2つ。
どちらも最も人気の犬のDNA検査サービスで、アメリカの企業です。
結論から言うと、検査結果の内容には大きな差はありません。
ただ、料金は、Embarkから直接購入できる(日本発送に対応)しているので、アメリカまでの返送費用を含めても安いです。
一方、日本のアマゾンで購入できるWisdome Panelは、並行輸入する会社が仲介で入るので割高です。ただ、日本語で購入したい場合、日本のアマゾンでポイントを貯める場合はWisdome Paneがいいです。
- Embark Dog DNA Test(エンバーク) 犬種特定DNA検査キット
【ブランド・企業サイト 】
$129USドル
・犬種特定+健康リスク特定
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犬のDNA検査をスタートアップで最初に始めた企業。一番人気が高いです。
350以上の犬種のデータベースから犬種を特定が可能です。
その犬を構成する犬種のパーセンテージも表示。また、3世代前(曾祖母)の犬種までの情報が分かります。
また成長した時のサイズ予測、狼やコヨーテなどの遺伝子をどれだけ含むかの野生度なども知ることができます。
健康リスクまで把握するには、犬種特定+健康リスク特定キット(Breed + Health Kit)の方を購入します。
このキットでは、190種類以上の遺伝子上における健康状態、20以上の身体的特徴まで特定。
こちらの方を利用すると、毛質や毛色、体や顔の形が何の犬種による影響によるものかの説明なども見ることができます。
また、食に関する態度(食べ物に対する執着など)まで知ることができるので、しつけにも役立ちますね。
【結果サンプル画面】
- Wisdom Panel 犬種特定DNA検査キット
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※公式サイトからは日本への発送をしていませんが、アマゾンジャパンの並行輸入業者から購入可能です。
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私が利用したのが、こちらのエッセンシャル。とりあえず何の犬種なのかを知りたくて、試しにトライしてみました。
こちらも同じく350以上の犬種のデータベースから、その犬の犬種の占める割合などもパーセンテージ、3世代上の犬種までさかのぼって分かります。
エッセンシャルでも、25以上の基本的な重要な健康リスク(使ってはいけない薬やワクチンなど)や、35以上の身体的特徴というデータから、当てはまるものを出してくれます。
日本のアマゾンで並行輸入販売されているのは、おそらくこちらのエッセンシャルです。
エッセンシャルだけでも、基本的な健康リスクや体の特徴がわかります。
ただ、Embarkで出るような野生度や食に対する態度までの情報はありません。
ちなみに、驚きだったうちのコの検査結果が、以下。
- 37.5% ミニチュア・プードル
- 25% トイプードル
- 12.5% ミディアムプードル
- 12.5% キングキャバリア
- 12.5% 中東系、牧羊犬系、コンパニオン系の3グループ混血
シュナウザー、ぜんぜん入ってない....笑。(なんでシュナウザーって言うたんや)
兄弟犬の斑模様からして、おそらく残り12.5%に入っている牧羊犬系は、オーストラリアンキャトルドッグだろうと思います。
ごわごわして抜けやすい毛質は、プードルでもキャバリアでもないので、たぶん、このキャトルドッグの血が強いんだろうなと。
しかし、こんだけプードル入っているのに抜けるという!犬のDNAってホントに不思議。
検査の方法
Wisdom Panelの検査ステップ説明動画↑
でも、検査の手順は思った以上にシンプルで簡単です。
手順は、EmbarkもWisdom Panelのどちらも基本的に以下の4ステップ
- ①キットの箱が届いたら開けて、専用サイトにアクセスし、キットのIDでアカウントを作成
- ②キットにある検査用綿棒で、犬の口の中(頬の裏側)の粘膜を取る
- ③粘膜を採取した綿棒を袋に入れケースに戻し、送り返す
- ④検査完了のメールが届いたら、専用サイトにアクセスして結果を見る
Wisdom Panelの検査キットの箱は飾り気がなくシンプルなんですが、Embarkは作業ステップ別に箱の中身が分けてあり、わかりやすいです。
Embarkのキットの箱の中身↑①専用アカウント作成のID情報 ②粘膜を採取する綿棒 ③返信用封筒
- 口の粘膜からDNA採取
ちなみに、一番手間取るのは、口の頬の粘膜の採取。
Wisdom PanelのYoutubeで、採取方法を動画にしてくれています↓。私は最初どうやればいいか分からなかったんですが、これを見てやりました。ホントに簡単なんです、粘膜の採取。
- 結果は数週間後にオンラインで
採取した綿棒を送り返すと、数週間後に結果がでます。
採取された綿棒の返送が届いてから、検査結果が出るまでは、Embarkは2〜4週間、Wisdom Panelは3〜4週間。
それぞれ、日本からアメリカに届く期間が2週間前後と考えると、キットを返送してからだいたい1ヶ月強ほどで結果が出ると考えていいかと思います
検査結果は、メールでお知らせが来るので、詳細を最初に作った専用アカウントサイトで見ます。
日本語対応していなので、ここも英語です。
でも、Googleの翻訳サイトを使えば、重要な事はほとんど分かります。
ぜひ翻訳しながら、じっくり時間を取って読んでみてください。
犬の理解が深まると愛情も深まる
結果をじっくり読んでいると、自分の犬の謎がたくさん知れて、本当に楽しいです。
不思議に思っていた体の特徴や行動など、結果のレポートから読み解いていくことで、その犬の理解が深まります。
世界にオンリーワンの自分のワンコが、とても愛しく、より大切に思えます。
なかなか出来ない体験なので、ぜひ多くの雑種犬の飼い主の皆さんに、そんな気持ちや経験を味わってほしいなと思います。
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