アカデミー賞ノミネート！タコの高い知能と海の豊かさに驚く映画『オクトパスの神秘海の賢者は語る』

映画『オクトパスの神秘海の賢者は語る』
（原題：My Octopus Teacher）
製作年2020・製作国南アフリカ・時間85分

この映画はここがポイント

あらすじ

南アフリカの海中に生息するタコに魅(み)せられた映像作家。タコとのふれ合いを通して特別なきずなを築く中、海の神秘に重ねて人生を見つめ直す。
（引用：Netflixジャパン公式Webサイト）

人生の大きな壁にぶつかった一人の映像作家が、海で一匹のタコに出会い、その一生に寄り添って観察することで、学びと癒やしを得て人生を取り戻していくドキュメンタリー。

2021年のアカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされている他、世界各国の映画祭でも数々の賞を受賞している映画です。

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エイミー・シューマーは、「これはジョークじゃなくて、本当におすすめする映画」と紹介。その投稿にハリウッド女優のブリタニー・スノウが「これ以上泣けないほど泣けた」とコメント。

同じく俳優のジャスティン・セローも、「激しく同意。本当に泣かされた。もうタコ料理食べられない。」と、コメントを残しています。

最初にNetflixでリリースされた時には、トレーラーが地味だったからかすぐには観なかったんですが、私もこうして話題になった時に改めて注目して鑑賞。

セレブたちがコメントに残したように、私も生命と海の自然の奥深さに感動して、ボロボロ泣けました。

このドキュメンタリーの主役となる映像作家のクレッグ・フォスターさんは、自分のキャリアの壁にぶつかり、気晴らしのために海に潜るようになります。そこで出会ったのが、一匹のメスのタコ。

その驚くべき姿と知性に魅了されて、３００日毎日彼女に会いにいき観察をはじめます。

しばらくすると、タコはグレッグさんを信頼し身体を擦り寄せてくるようにもなります。

またこのタコの観察を通してクレッグさんは、タコが自然環境の中で体験する多くのドラマを目撃することになります。

数あるそうしたシーンの中でも、タコが大きく足を広げて魚たちと遊ぶシーンは、あまりにも可愛く、また知性の高さを示していて、私にとってはもっとも忘れられない場面のひとつです。

タコってこんなに表現豊かなのか！と驚きました。

クレッグさんは、タコがその生涯を通して、命のはかなさと、自然と人間の深いつながりを教えてくれたと語っています。

クレッグさんと静かなトーンの語り口と、オーケストラ音楽、そして南アフリカの海独特の、高い海藻の森に包まれた海中の美しい映像。
生命を生み出した海の深遠さを体験するようで、最後は心が海に洗われたような気持ちになるドキュメンタリーです。