意外とプラスチックごみを出す化粧品。使用後はできるだけリサイクルできたり、ゴミにならないものを選びたい!
ケミカルな成分を使わないオーガニックコスメのブランド企業の多くは、プラスチックを使わないものや、リサイクル可能なものを選ぶなど、パッケージに工夫を凝らしています。
海外ブランドで、特にパッケージについて工夫をしているブランドを8つまとめてみました。
日本上陸していないものもありますが、輸入販売いているお店もあるので、ぜひ一度チェックを。
Ethique(エティーク)
プラスチックをなくしたいと、ニュージーランドの1人の女性が始めたのがシャンプーバー(固形シャンプー)のエティーク。
固形化することで、プラスチックのボトルを使わないシャンプーバー・コンディショナーは、髪質にあわせてラインナップも豊富。
シャンプーの原料が天然成分というだけでなく、包装の箱に使われている素材も、生体分解されるもの。
また、お風呂においておく時のケースも販売していて、見た目はプラスチックのようですが、実は竹を原料にし、これも生体分解されるもの。
この徹底っぷりが人気で、私も大好きで使っているブランドです。
Meow Meow Tweet(ミュウ・ミュウ・ツイート)
ネコをテーマにした可愛い名前のミュウ・ミュウ・ツイートは、ニューヨーク拠点のヴィーガン化粧品ブランド。
商品に使われる成分は、全て植物由来。
植物の栄養価を活かすために、精製ではなく、コールドプレス製法やスチーム蒸留製法で抽出されたエッセンシャルオイル、植物性油分を利用しています。
また、パッケージにはガラスやリサイクル紙を利用。
パッケージのイラストやデザインは、共同創業者のイラストレーターが手掛けたもの。かわいい猫たちが魅力的で、使うのもワクワクするような可愛さです。
質を保つためにたくさん生産していない上、日本ではまだ販売していないので、楽天やアマゾンで輸入品をみつけたら試してみてください。
JUICE BEAUTY(ジュース・ビューティー)
40歳で初めての妊娠でホルモンバランスが崩れたのを機に、環境にも肌にも優しいスキンケア商品を作りたいと、カルフォルニアの1人の女性が始めたブランド。
植物由来成分を使って作られた商品は、臨床医学で効果が証明された配合で作られるという徹底ぶり。
パッケージに使われるのは、自然を破壊しないよう育成された木々で作られた認証済みの紙でつくられています。
サンプルや旅行用などの小さなサイズの商品に使われているプラスチックは、生体分解されることが証明されている素材。
その他の容器にはガラス素材、再利用のプラスチックを使用。
北米ではファンが多いブランドで、日本でも輸入品が楽天・アマゾンなどで売られている場合もあるのでぜひチェックを。
KJAER WEIS(ケアー・ウィス)
ファッション雑誌VOGUE、ELLEなどでも活躍するニューヨーク在住デンマーク人のメイクアップアーティストが立ち上げたブランド。
化学成分がモデルの肌に負担が大きい事に気づいた彼女がこだわり、商品には化学原料を使わず一定の認証をうけた天然またはオーガニック成分を使用しています。
商品から出るゴミを減らすために、パッケージに使うのは、生体分解される紙や、リサイクルできるステンレスの素材。
またファンデーション、マスカラやアイカラーなどは中身を入れ替えられるリフィル・スタイルになっています。
植物由来で鮮やかなカラーバリエーションが豊富なリップやグロスは特に人気。
日本上陸していないブランドですが、楽天では輸入販売しているお店もあり、特にリップ系は種類も豊富です。
ECOTOOLS(エコツール)
ヘアブラシやメイク用ブラシ、フェイスローラーなどのケアアイテムを販売するエコツール。
ブラシの持ち手部分にはプラスチックではなく、竹素材を使用。
また毛の部分は、動物を傷つけずに収集したクルーエルティ・フリー(※生産過程において動物に対する残酷な扱いを排除した商品)
顔のマッサージなどに使われるフェイスローラーやカッサプレートも、天然石を使っています。
パッケージなどに使われるのは、生体分解される紙素材。
2020年の秋からは、花の種が練り込んだ紙素材を使用するそうで、その紙を植えるといつか花が咲くそう!
そんなアイディアが素敵すぎるエコツールの商品は、楽天やアマゾンで多くのお店が輸入販売しています。
ILIA(イリア)
イリアは、天然成分で作られた発色のよいリップアイテムが大人気のブランド。
パッケージに使われるのは、リサイクル素材、紙、ガラスなど。
それに加え、月に最大5個の使用済みパッケージをイリアに送ると、『TerraCycle's Zero Waste Box』というシステムを利用し、ゴミにせず確実に再利用してくれます。
それには、イリアのブランドではない他の化粧品ブランドでもOKだそう。ふとっぱら!
残念ながら今のところこのリサイクルのシステムはアメリカのカスタマーのみ。でも、他の企業も取り入れて欲しいいいアイディアですよね。
イリアの商品は日本でも愛好家がいて、楽天やアマゾンでも輸入販売しているお店がありますよ。
イリアについては、ヴィーガンコスメのまとめでも紹介しているので、そちらもぜひ参考に!
Herb Farmacy(ハーブファーマシー)
ハーブを原料にした美容バームを製造販売するハーブファーマシー。
もともとは、イギリスの植物学者のおじさんが、有機農法で土作りからハーブ栽培をはじめ、昔ながらの方法で有効成分を抽出してつくった美容アイテムです。
顔や体に使える天然成分のバームの種類も多く、特に人気なのがマロービューティバーム。
冬の乾燥が激しい季節などに重宝し、手で温めて溶かしてから塗って寝ると翌朝しっとり。
プラスチック禁止法整備が進んでいるイギリスの企業ということもあり、現在はプラスチックフリーを掲げており、以前プラスチックだった容器をアルミとガラス素材に変えています。
日本でも公式に販売されているので購入もしやすいです。
Neals Yard(ニールズヤード)
ハーブを売る自然療法薬局としてロンドンから始まったニールズヤードは、今では全世界に展開するオーガニックスキンケアブランドの老舗。
原料選びにこだわって、質がよいものを使うため農家から直接原料を仕入れたり、人間の手を加えずに育てるワイルドクラフトという栽培方法で作られたものを使うことも。
生産者が継続的にビジネスを行えるフェアトレードと、絶滅に瀕する植物はないかを査定するなど、サスティナブルな生産に注力しています。
こちらもプラスチック禁止の法整備が進んでいるイギリスということもあり、容器は基本的にガラスやアルミ製。
安全面で使わざるを得ないプラスチックについては、2025年までにすべて再利用のプラスチックになるそうです。