こんな人向けの記事

- 環境に負荷をかけない生活がしたい
- マイホームを省エネ化したい
- 毎月かかる光熱費を下げたい
と真剣に考えている方って、多いんじゃないかと思います。
私の場合、いまはカナダ在住で定住場所をはっきり決めていないので賃貸派。
でも、近い将来に日本の中古物件をリノベーションして、環境や家計に優しい家をもつ事を考えはじめています。
そこで、環境を考えた家づくりや建築などに興味が出て調べてみました。
この記事で分かるコト
- 建物が与える環境への影響
- 省エネ住居づくりの主な手法
- 今からできる省エネ・エコ対策
この記事を書いてる人
- 自然大国カナダ在住
- 環境に調和した生き方がしたい派
- 環境にやさしい新しいテクノロジーが大好き
家やビル、マンションなどの建築の環境影響
実際、建築物って、生活の細々した事よりも規模が大きいので、環境へのインパクトは一般的なイメージよりはるかに大きいのです。
全米グリーン・ビルディング協議会の調査による計算では、世界全体の建設事業と建築物自体が使うエネルギー量は、世界全体で消費するエネルギー量のおよそ40%にもなるそう。
そこで、多くの国や国際機関では、環境への影響が少ない建物作りを推奨し、その基準を設けはじめています。
日本でも個人が行うリフォームや家づくりでも、省エネな方法で行う際は、補助金がでるのも、そうした流れのひとつですね。
省エネでエコ!サスティナブルな家づくりの主な手法7つ
そうした中で、海外の建築業界などを調べてみると、環境への負荷をへらすために様々な手法が取り入れられるようになっています。
そのうち、自分の住まいづくりに取り入れられそうな方法を6つまとめてみました。
今から自分でできる省エネな住まい作りの方法がいくつかあるので、ぜひ参考にしてみてください。
- (1)エネルギー効率のよい設計
現在の新しい建物の多くは、昔の建築物に比べるとエネルギー効率がよい設計になっています。
よういえばば、昔作りの実家では、家の中が冬はすごく寒いし、夏は暑い!
暖房や冷房の使用を抑えられる設計にするのも、環境負荷を抑える方法の一つ。
これはすでに今住んでいる家を少し変えるだけでもできます。以下の2つは、エアコン省エネのために取り入れたい手法。
エアコン省エネ方法①ガラスの質を見直す、二重窓する
ドアやガラス窓を二重にする、素材を変えることで、断熱性や気密性はかなり上がります。
外気を遮断して、気密性がよくなるので、暖房や冷房の稼働も効果的になります。
わたしが住むカナダでも寒い地域が多いので、ガラス窓はどこでも二重で、ガラスの質も断熱性が高いものが基本です。
見た目ではわからないので、カナダに来た当初は、なぜこうも窓際が寒くないのか不思議でした(笑)。
ガラスの質を変えるだけでだいぶ違うし、自分でも取り付けられる
日本の実家のリフォームはこれにしたい。
遮熱高断熱複層ガラスや、高断熱複層ガラスなど、選択肢がいろいろ。価格も1万円以下〜3万円程度。デザインもいろいろ。木枠の窓とか温かみがあっていいです。窓の規格にあっているか確認が必要なので、リフォーム会社さん

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エアコン省エネ方法②日陰をつくるオーニング
夏は直射日光を遮るための日よけをつけたりするのも、冷房を抑えるために効果的。
カフェなどののテラス席や、大きな窓がある住宅によくつけられているオーニングはその代表。
実はこのオーニングが、一般の住宅の省エネ化や節約にもかなり有効です。
レストランやカーテンの遮光だと約26%のエアコン稼働率を抑えられませんが、オーニングを設置した場合、約66%のエアコン稼働率を抑えられるとうデータもあります。※
直射日光があたる窓、南側や西側に大きな窓があるお家は、つけておくとかなり違うんじゃないかと思います。
オーニングは布製でデザインがかなり豊富。価格も4,000円〜30,000円など大きさや質によっていろいろ。電動式や手動式で出し入れできるのもあったり、安いものだと、吊るだけで設置できる手軽なものも。夏の必要な時だけに出せるというのもいいところ。窓から入る日光での日焼け防止にも。春や秋口の涼しい時期は、オーニング下にカフェやBBQスペース作るのもいいなぁ。
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- (2)自らエネルギーを作り出す設備
電気や暖房などのエネルギーを自ら作る住宅というのも、日本はもちろん世界でもメジャーになってきました。
自発エネルギー①ヒートポンプ(エコキュート)
空気中などから熱をかき集めて、大きな熱エネルギーとして利用するヒートポンプ技術もよく使われる方法です。
日本でエコキュートと呼ばれる給湯器がそれですね。
エコキュートは、電気エネルギーだけでお湯をわかすのに比べ、消費電力量は約1/3に低減。その上、安い夜間電力を活用してお湯をわかしておくので経済的で多くの住宅で採用されています。家族数や住んでいる地域の温度、戸建てやマンション用など種類もいろいろ。
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自発エネルギー②太陽光発電(ソーラーパネル)
今もっとも増えているのが、ソーラーパネルを屋根につける方法ですね。
また災害が多い日本の場合は、自発した電力をためておく蓄電池システムを持っておくことに、国や地方自治体が補助金を出しています。
太陽光発電や蓄電池の販売施工会社は日本全国にかなりたくさんあります。
まずは、住んでいるエリアのいくつかの会社さんから見積もりをいただいて、比較検討してみてください。
省エネ・電気設備の導入検討にあたって、複数の優良な販売施工会社全国450社からの見積もりを一括比較ができるWebサイト。太陽光発電や蓄電池についての情報もたくさん掲載。エコキュートを含むオール電化にする場合の施工業者の見積もり比較も無料でできます。
【グリエネ公式サイト】
他にも、日本ではあまり主流ではないですが、風車を設置して風力発電するという方法も。
実際、アメリカやカナダの田舎で、庭に風力発電機がある家を見たことがあります。
- (3)リサイクル建築資材
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新しく建築したり、リノベーションする際に、廃材やリサイクル資材を使うという方法も、環境負荷を減らす建築技術のひとつで注目されています。
上のインスタグラムは、徳島県上勝町にある廃材で作られたブリュワリー。ユニークでアート性がある建物ですよね。いつか行ってみたい!
取り壊された古い建築物から出る資材を再利用するというのは、世界の有名建築に取り入れられたり、欧米で人気の手作りハウスで活用されています。
それ以外にも、環境負荷が少ない資材を使う方法として、サスティナブルな方法で作られた木材資材や、二酸化炭素の排出を少なくするためにコンクリート以外の資材を使うこともできます。
- (4)排出物を減らす家づくり
生活から出る排出物を減らす家作りというのも、海外では注目されています。
キッチンから出る生ゴミを肥料にする設備や、水の使用量を抑えるため、飛行機にあるようなエアバキューム型トイレなどもあるそうです。
また、キッチンやお風呂などで一度使った水を庭に巻いたり、トイレに使うなど、水を二次利用できるような仕組みにする事も、水を大量に使わない家に作りにする方法です。
ガーデニングが人気のヨーロッパや、庭に芝生が多い北米などでは、庭への散水に使うための雨水タンクがよく使われています。
- (5)最新技術を使った家づくり
家で消費されるエネルギーや排出物をなるべく減らし、もっとも効率よい方法をソフトウェアが自動的に選択するIT技術を使った家も増えています。
人がいなくなったら電気やエアコンを消してくれたり、ちょうどいい温度に自動調整したりするソフトウェアはいろいろあります。
うちで今使っているのは、Googleホーム。カナダの家では、Googleホームに連動して空調を調整できるNest Learning Thermostatがありますが、日本では未発売。
日本の場合、家電メーカーが充実していて、例えばソニーなどは、Amazonのアレクサと連携して家の家電を操作できるサービスも。
こういった最新技術は、省エネだけでなく、防犯や家族の見守りにも役立ちますね。
実際に、遠距離に暮らしているシニア世代の両親を見守るために使っているという友人たちも多いです。
また電気はすべてLEDにするのも、省エネ方法です。
今後ますます、こういった技術は増えていくと思うので、なんだかワクワクします。

外出先から家電操作ができたり、スマートロックで、スマホでの遠隔施錠ができたり、室内カメラを通しスマホで外出先から家の中をチェックできたり。お年寄りの一人暮らしや、子ども達のお留守番の見守りにすごくいい。
- (6)自然システムに調和した設計
私が一番やってみたいのが、屋根や壁などの外壁に植物を植える方法。
メンテナンスが大変そうだったりもしますが、壁にかける植物栽培の生地があって、意外と簡単にできたりします。
フェルトや不織布など通水性や通気性のある布生地で作られた壁掛けのプランター。土の流出を防いで床を汚さないので、水受けを下において、ベランダなどで家庭菜園するのにも使えるアイテム。
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外壁に植物があると、土や植物が外気を遮断してくれるので、夏は涼しく、冬はあったかいんだそう。
しかも、植物が育ち、そこに虫や鳥がやってきて、小さな生態系が出来上がるって、なんか素敵すぎませんか。
実際、日本や海外の有名な建築物でも、植物を建物に取り入れて自然と調和した設計にしたものがたくさんあります。
上の写真は、イタリアにある有名な住居ビルでボスコ・バーティカル。2014年に完成した建物。
また、日本に住んでいたころ職場の近くにあった建物も、植物いっぱいの建物でした。
それが福岡にあるアクロス福岡。
もし福岡に行く機会があったら、ぜひ見てみてください。
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省エネや節約の面から、環境負荷から家づくりを考える。
最初に取り入れる時は大変だけれど、家計にも環境にも負担が軽くなって、自然と調和できる生き方ができると思うと、なんだかワクワクします。
ほかにも、そんな家づくりのヒントになる情報を追っていこうと思っているので、また引き続きここでシェアしたいと思います!