海外ではインスタグラムでのマーケティングが以前より人気ですが、ここ数年で日本でも多くの企業や個人がマーケティングのためにインスタグラムを活用しています。
インスタグラムのマーケティングでは、フォロワー数が成長指標になります。
私も日本向けや北米向けに、企業のインスタグラムのアカウントをいくつか成長させるお仕事をいくつかしてきて、フォロワー数を伸ばしてきました。
あるアカウントは3ヶ月で1万以上のフォロワー、あるアカウントは1日に1,000フォロワー増やしました。
そうしたインスタグラムの運営経験から言えるのが、以下の4つの点での最適化が重要だということです。
- プロフィールの最適化
- ターゲットの最適化
- コンテンツの最適化
- 交流の最適化
今回は、この各最適化のうち、まず最初のプロフィールを最適化させる方法についてまとめます。
①アカウント設定:プロアカウントに
そもそもの話なのですが、アカウントは公開アカウントにしましょう。非公開だと誰にも届きません。インスタグラムを始めたばかりの方で、たまに気づかないうちに非公開にしている方がいらっしゃるので、ここ確実に!
その後は、必ずアカウントを個人アカウントからプロアカウントに変更します。そうすることで、インサイトという分析データを見られるようになります。
分析データは、コンテンツの検討材料になるので、分析データは必須です。
【プロアカウント切り替え】設定→アカウント→プロアカウント切り替え(商品・サービス向けは「ビジネス」、個人の活動は「クリエイター」)
②名前とユーザーネーム:重要キーワードを入れる(SEO対策)
プロフィールの設定には、「名前」を入れる場所と「ユーザーネーム」がありますが、どちらにも、自分のアカウントの内容を1語で表す「キーワード」になる言葉を入れます。
「名前」と「ユーザーネーム」にこうしたワードを入れることは、プロフィールを見に来た人に、自分のアカウントの主旨を伝えるというだけでなく、インスタグラムのプログラムに対しても、自分のアカウントについての正確な情報を伝える事になります。
例えば、検索で「花屋」と検索してみると、検索に出てくるアカウントには、「花屋」のワードを入れている花屋さんや花関連のアカウントが並びます。
インスタグラムのプログラムはこうして、「名前」と「ユーザーネーム」をみて、「何のアカウントか」を判断する材料にして検索に表示させるかどうかを判断しています。
ちなみに、こうした検索に出すかどうかをインスタグラムのプログラムが判断する材料は、ほかにも検索する人のフォロー内容や検索履歴、検索している地域などの情報など、たくさんの情報をもとに判断し、検索する人また場所などによって表示される内容は変わります。
検索に出やすいように、プログラムに分かりやすく情報を伝えることをSEO対策といい、オンラインのマーケティングでは重要になりまが、SEO対策はインスタグラムでも同様に重要なポイントになります。
③自己紹介文:分かりやすく簡潔に書いた上で、キーワードを含める(SEO対策)
自己紹介文の文章もインスタグラムのプログラムの判断材料のひとつになります。
ただし、キーワードをたくさん詰め込みすぎて、読みにくくなるのはNG。
なぜなら、アカウントをフォローするかどうかを決める人間に伝わらなければ、フォローにつながらないからです。
まずは、紹介文に、ぱっと数秒見ただけで、何のアカウントかが分かる文章にします。
あなたのアカウントに来た人は、並んだ写真とプロフィールに書かれた文章を見て、たった数秒でフォローするかどうかを判断します。
その数秒のうちに見てわかる簡潔な紹介文にしましょう。
以下を、紹介文作りの目安にしてみてください。
- 4行以内にすっきりと
紹介文は150文字まで入れられますが、4行を超えるとそれ以降の行は「...続きを読む」に入ってしまいます。たった数秒にユーザーはそこを押してまで読まない可能性があります。
- 箇条書き
上記の4行以上になる場合は、必ず箇条書きに。長い文章はユーザーにエネルギーを使わせるので、長くなる文章は箇条書きにします。
- メリハリ
文字が続くとメリハリがなく読みにくくなるので、行間をつくる句読点や、適度に絵文字や記号を入れるのがオススメです。
- メリットを伝える
自分のアカウントをフォローすることで得られるメリットがあればそれ分かりやすく書いておきます。どんなメリットをフォロワーに与えるかは、コンテンツを考える上の参考にもなります。
④プロフィール写真:はっきりした色で、ブランドを伝えるイメージに
プロフィール写真は、多くのユーザーが、最初にあなたのアカウントを認識するものです。
おすすめや検索結果に出るプロフィール写真はとても小さいので、コントラストがはっきりしていたり、カラフルなもの、単色なものなど、視認性が高い画像にします。
小さなプロフィール写真からアカウントの性質や雰囲気が伝わりにくいので、ごちゃごちゃしないシンプルなものがベター。人物であれば、背景がスッキリしたものを。
もしロゴがあればそれを使います。ロゴが横長だったり縦長のデザインで小さくなりすぎる場合、できれば真四角に収まるようにデザイナーに依頼してください。
⑤おすすめにチェックを入れておく
インスタグラムのプロフィール編集をパソコンのデスクトップのブラウザから行うと、「同じようなアカウントのおすすめ」という項目が出ます。ここにチェックを必ずいれておきましょう。
ここにチェックを入れておくことで、インスタグラムが判断した似たアカウント上で、おすすめのアカウントとして表示されるようになります。
⑥住所:店舗であれば必ず入れる
お店など場所がある場合は、住所を入れることで、その住所がお店の場所としてインスタグラムのスポットとして追加されます。
お店から何か投稿する際は、必ずこのスポットをタグ付けして投稿します。
お店を訪れた人が、お店で何かを投稿してくれる際に、その場所をタグづけし、その投稿を見た人がお店の場所から辿ってきて、アカウントのプロフィールを見に来てくれる場合があります。
検索から出てきたスポットをみると、多くの人がこの場所をタグ付けして写真を投稿しています。ユーザーの中には、場所タグだけでなく、お店のアカウントもタグ付けして投稿している場合があるので、そこからお店のアカウントに流れてきます。
フォロワー数がすべてではない
インスタグラムは、フォロワー数ばかりが重要視されますが大事な指標はそれだけではありません。ここでは、フォロワー増加につながる内容だけに絞ってまとめていますが、他にも、インスタグラム・マーケティングとして、プロフィールですべきことは他にもたくさんあります。
WebサイトのURLの入れ方や連絡先入力など、プロフィールを見た人が、商品やサービスに対してアクションを起こすための導線作りなど、すべきことは他にもあります。
またその点は別の記事でまとめます。