- 英語のプレゼンが初めてで何からすればいいやら?
- 英語プレゼンの流れが上手くつかめない
という方ために、よく使われる基本的な表現やフレーズを場面別にまとめ、最後に私の思う英語プレゼンのコツをご紹介します。
この記事で分かるコト
- 英語プレゼンの基本流れ
- 英語プレゼンの定番の表現
- 英語プレゼンのコツ
この記事を書いてる人
- プレゼンが大の苦手
- 英語は30代後半から勉強
- カナダのビジネスカレッジ、トロント大学で英語プレゼン経験
私はもともと英語が上手な方ではありません。プレゼンは特に苦手なことでした。
でも、当初にくらべると英語プレゼン力は格段に上がったと思います。
その理由は、英語でのプレゼンの基本の流れや、使える英語フレーズを身につけてからです。
このプレゼンの基本の流れと、プレゼンで使えるフレーズを身につけておくのとおかないとでは、プレゼンの上達速度や成功率は全然変わってきます。
プレゼンの基本の流れ
プレゼンはだいたい以下のような流れが定番なので、以下それぞれのシーンでの定番表現を紹介します。
- 1:プレゼンに入る前準備(挨拶・自己紹介)
- 2:本題
- 3:結論・まとめ
- 4:プレゼン後(締めの挨拶・質問)
本題では、内容によって定番表現や覚えておきたいワードが細かくあるので、テーマで別記事にしていますので、ぜひそちらも目を通してください。
ここでは、本題以外の大まかな流れでの定番表現を紹介しますね。
1:プレゼンに入る前準備
プレゼンに入る前に言う事は、当たり前ですがシチュエーションによって様々。
もし商談や講演などでプレゼンする際に最初に伝えておくべき事は、主に以下の4つ。
- 挨拶と感謝を伝える
- 自己紹介
- プレゼンの概要
- プレゼン中のルール
学校でのプレゼンであれば、クラスメイトはすでに知っている仲間だと思うので、1と2は省いてよいですね。
この最初の部分で大切なのは、その場の雰囲気作り。聞き手との関係作りみたいな場なので、ぜひフレンドリーで和やかな雰囲気で。
では、この1〜4それぞれで使えるフレーズを紹介します。
- 1:挨拶と感謝を伝える
まず出だしは、挨拶。
Good morning(afternoon/evening/Hello), everyone.
と話はじめます。その後にまず感謝を述べます。
- I’d like to welcome you to ▲▲▲, I trust that you all found us okay.▲▲▲にようこそお越しいただきました。今のところ弊社を気に入っていただけていたらと思います。
- Thank you very much for coming today.本日はお越しいただきありがとうございます。
- I appreciate you being here on such a rainy Monday morning (last thing on a Friday) afternoon.本日はお忙しい月曜のこの雨の中(週末の金曜日に)、わざわざお越しいただきまして感謝いたします。
- I’d like to thank you for giving me the chance to speak here today.本日はお話する場をいただきましてありがとうございます。
- I’m delighted to be speaking with you today.本日はお話できることを光栄に思います。
- Welcome to ▲▲▲.▲▲▲にようこそおいでいただきました。
- I think we might still be missing a few people but I’m going to kick things off now so we have time to get through everything.まだ数人ほど揃ってはいないようですが、時間も限られていますのでそろそろ始めたいと思います。
- 2:自己紹介
聞き手の信頼を得られるように、自分の立場やプレゼンをする背景を述べておきます。
- I’m ●●● and I am the head of marketing at ▲▲▲.▲▲▲でマーケティング部長をしております●●●と申します。
- Let me introduce myself. My name is ●●● and I am responsible for ▲▲▲.まず自己紹介から始めさせてください。私は▲▲▲を担当しております。
- First of all, a little bit about my background. I am the head of marketing
at ▲▲▲, and I have been with the company for seven years. Before that, I used to work for ☓☓☓ where I started my carerre as a marketer.まず最初に、少しだけ私の自己紹介をさせてください。私は▲▲▲でマーケティング部長をしておりまして、この会社には7年ほど在籍しております。以前は☓☓☓ に勤めていまして、そこでマーケターとしてのキャリアをはじめました。
- 3:プレゼンの概要やテーマを伝える
次にプレゼンの概要を伝えます。目標とする所要時間や、プレゼンを聞くことで何を知ることができるのか、なども最初に言えたら聞き手の集中力を維持することができるのでベスト。
- Today I am here to talk to you about ●●●.本日は●●●についてお話しいたします。
- The purpose of today’s presentation is to discuss ●●●.本日のプレゼンの目的は、●●●についてお伝えすることです。
- In today’s presentation I’m hoping to give you an overview of●●●.今日のプレゼンで、皆さんに●●●の大筋について知っていただければと思います。
- I’ll start with talking about●●●. Then, ▲▲▲. Finally ☓☓☓.最初にお話するのは●●●についてです。それから▲▲▲、最後に ☓☓☓についてお話いたします。
- Since we only have 50 minutes to discuss this huge topic, I’m going to keep things brief. This talk will be divided into 4 sections.この大きな議題についてお話するのに50分ほどしかありませんので、詳細は手短にしたいと思います。今日のお話は4つに分けてお伝えします。
- My presentation will take about 50 minutes and is divided into 4 sections. Section 1 is going to introduce ●●●. In section 2, we are going to discuss about ▲▲▲.このプレゼンは約50分ほどで、4つのセクションに分けて行います。最初のセクションでは●●●についてご紹介します。2つ目のセクションでは、▲▲▲についてお話しいたします。
- 4:プレゼン中のルール
- Please feel free to interrupt me if you have questions.ご質問がありましたら、途中でもかまいませんので遠慮なく質問ください。
- If anything isn’t clear, put your hand up and I’ll do my best to answer your question.ご質問がありましたら、途中でもかまいませんので遠慮なく質問ください。
- If you have questions about anything, please leave them until the end to ask them. We’ll have 10 minutes for an open discussion at the end.ご質問がありましたら、プレゼンの最後までお待ちください。10分の質問時間を設けております。
- I’d be happy to answer any questions at the end of my talk.
質問には最後に喜んでお答えいたします。 - Unfortunately, photography isn’t allowed during this presentation.申し訳ありませんが、プレゼン中の撮影はお控えください。
- I would appreciate it if you could all put your phones on silent, or turn them off for the duration of this talk.プレゼン中は、スマホをサイレントモードにしていただくか、電源をオフにしていただくとありがたいです。
2:本題(プレゼンの始め方)
プレゼンの内容に入る際は、決まった表現がいくつかあります。
「では始めましょう。」というだけの決まり文句は、Let’s get started. や Let’s kick things off. です。
喋りだしにも、いろんな定番表現があります。
有名なプレゼンテーター達の中には、プレゼンを始める時にはいつも同じ表現を使う人もいます。
ある有名企業のCEOは、毎回かならず「As you’re aware,...(皆さんご存知のように、〜)」という表現から話し始めます。
「よーし、始めるぞ」みたいな気分が”ノリ”やすく、取っ掛かりとして口に出して使いやすい、自分の定番表現を持っておくのもいいと思います。
よく聞く定番中の定番フレーズで、個人的にも使いやすいのが、start by (with)や begin with の表現です。
- Start by (with)や begin with の表現
- Let’s begin with●●●
- Let’s start by (with) ●●●
●●●から始めましょう。
Let’s start with looking at our customer’s current situationt.
現在の顧客の状況を見ることから始めましょう。
- Let me start by (with) ●●●
- Let me begin with ●●●
Let me begin with our customer’s current situationt analysis.
まずは現在の顧客の状況分析からお話させてください。
- To start with,
- To start by,
- To begin with,
To begin with, I’m gonna talk about our customer’s current situationt analysis.
まず最初に、現在の顧客の状況分析からお話いたします。
- I’d like to start by ~ing
- I’d like to begin with ~ing
I’d like to start by looking at our customer’s current situationt.
まずは、現在の顧客状況を見ていきたいと思います。
2:本題(トピックのつなぎ方)
定番表現は、Move on to~。これはホントによく皆が使います。
Let’s move on to〜で「移りましょう」という言い方に、Let me move on to〜で、「移らせていただきます」という言い方で使えます。
Let’s (Let me) move on to the next campaign strategy.
では続いて、次のキャンペーン戦略に移りましょう(移らせていただきます。)
前のトピックを受けて、次のトピックに展開する時に使える表現として、This leads me to my next point があります。
This leads me to my next point; Our customers’ new issue.
これによって次の事が分かります。顧客がもつ新しい問題です。
I’d like to~を使って次のトピックに移るのも使いやすい表現です。
- Now I’d like to look at (take a look at) our new campaign strategy.では、新しいキャンペーン戦略を見てみたいと思います。
- I’d like to turn to our new campaign strategy.新しいキャンペーン戦略に進みたいと思います。
- Next I’d like to talk about our new campaign strategy.次に、新しいキャンペーン戦略についてお話させてください。
- The next thing I want to talk about is our new campaign strategy.次にお話ししたいのは、新しいキャンペーン戦略についてです。
その他にも以下のように、attention を使った表現も次の話題に移る時によく聞きます。
が、個人的には、なぜかあんまりしっくりこなくて使ったことないです。
次は、去年の顧客アンケート結果を見てみましょう。
3:結論・まとめ(プレゼンの終わり方)
プレゼン本題の最後は、これで終わりということを告げます。その後に、記憶に残すために主要ポイントをおさらい、または今後の提案をします。
- 終了宣言フレーズ
- That brings me to the end of my presentation. I hope you’re a little clearer on ●●●.これで私のプレゼンは終わりです。●●●について、ご理解のお役に立ちましたら幸いです。
- That concludes my presentation today.本日の私のプレゼンはこれで締めくくります。
- That’s it on ●●● for today.以上が本日お伝えすべき●●●についてでした。
- おさらいするフレーズ
- To refresh your memory, the main takeaways are the following. Number one~~おさらいに、今日持ち帰っていただく主な情報を見てみましょう。1つが〜〜〜
- In conclusion, let me sum up my main points.まとめとして、最後にメインポイントをおさらいしましょう。
- Just a quick recap one of my main points.さらっと大事な部分をおさらいしましょう。
- Now, just to summarize, let’s quickly look at the main points again.では、まとめとして、簡単に大事な部分をもう一度みておきましょう。
- 今後の提案
このプレゼンの聞き手に、プレゼンから導きだされる今後の行動の提案をします。商談であれば次のステップについて、講演であれば、聞き手への公演後の行動、上司であればチームや会社としての行動の提案ですね。
- To recap, then, we should ~~~~.まとめますと、今後私たちは〜〜べきだということです。
- In conclusion, my recommendations are to ~~~結論として、ご提案したいのは〜〜〜することです。
4:プレゼン後(締めの挨拶・質問)
最後は、聞いてもらったことへの感謝を伝えてと質問などを受け付けます。
最後の締めくくりと質問に関するフレーズもだいたい定番です。
自分が使いやすい表現を覚えておくとよいです。
- Thank you for listening. We have 10 minutes left over. Are there any questions?ご清聴ありがとうございました。残り10分あります。ご質問はありますか。
- Thank you for your attention, I hope you’ve found this session useful. I’d be happy to answer any questions.ご清聴ありがとうございました。このセッションが皆様のお役に立てたらと思います。ご質問がありましたら喜んでお答えします。
- If anyone has any questions, I’ll do my best to answer them.ご質問がありましたら、できる限りお答えします。
- Thank you for listening. I’d now like to open up the floor to questions, so just raise your hand if there’s anything else you want to know.ご清聴ありがとうございます。質問を受け付けたいと思いますが、もしほかに知りたい事がありましたら、挙手をしていただますか。(open up the floorは、質問を受け付けるという慣用句)
質問に対する返答
- Thanks. That’s an interesting question.ありがとうございます。面白い質問ですね。
- Thank you. That’s a tricky question.ありがとうございます。なかなか難しい質問ですね。
- Thank you. That’s a very good point.ありがとうございます。とてもいい質問です。
英語プレゼンの6つのコツ
上記で紹介したような表現は定番ですが、表現だけ覚えても意味なく、あくまで大事なのはプレゼンの中身。
難しい表現やドンピシャな表現をしなくても、自分が馴染みのある言葉で思いを込めて伝えるの事が重要です。
以下は、私の経験上で英語でプレゼンをする時に重要だなと思ったことです。
- スピーキングの筋肉をつけておく
- 英語プレゼンの定番フレーズの引き出しを持っておく
- プレゼンの流れと構成を頭に入れておく
- 原稿は暗記しない
- 伝えねばならないポイントに集中する
- 人前で話す事の抵抗感を無くす
- 本番前は練習する
- 有名なプレゼンテーターの同じプレゼンを何度も聞く
この事については以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひ参考に。
日本語でやるのと同じように、英語のプレゼンは、だいたい流れがきまっています。
その流れにあわせて、定番のフレーズもあります。
難しい表現からではなく、自分が言える簡単な表現の種類を増やしておくことが、英語プレゼン準備に大事です。
ぜひ、この記事で紹介したフレーズを覚えていってください。
また、プレゼンに必要なスピーキング力がまだ足りない!という方は、今からで一人でもできるスピーキング力を上げる方法を別の記事でもまとめているので、そちらも読んでください。